サイオスの調査報告書とモルフォの決算 週末ポートフォリオ公開 (平成28年6月10日時点)
今週末時点での株式総資産は5,147,000円。前週比-150,500円(-2.8%)となった。
今週は保有株の大きなトピックスが2つあった。
サイオステクオロジー
まずはサイオステクノロジーの調査報告書が発表された。
内容的には大方予想がついていた感じだが、調査報告書のクオリティが予想をはるかに超える大作だった。子会社役員の補助金不正受給と経費水増しということで、内容的には糾弾されるべきものだが、トラブル時のこういった対応に会社の誠実さが見える。現在株価は低迷しているが、全然売る気にはならなかった。あとは決算を待って、気長に本業の伸長を待つだけだ。
モルフォ
それから、モルフォの中間決算があった。
これまでの驚異的な増収増益スピードがいったん落ち着き、成長過程の踊り場という感じ。サプライズ決算を期待していた人には物足りなかったのかもしれないが、通期予想の進捗率から言えば、十分な数字。
モルフォの決算書をもう少し詳しく見ていくと、いくつかの好材料がうかがえる。
- 売り上げは横ばいだが、売上原価が大きく減っていること
- 新規事業のディープラーニング事業が早くも黒字化していること
売上原価の減少は、利益率が高くなっていること。数字がスケールしても、原価が嵩まないというのは、利益を出す局面においてすごく大きな武器になる。
それから、ディープラーニング事業の黒字はすごくすごくでかい。現時点で、ディープラーニングで黒字を出している企業が日本に何社あるだろうか。今後の成長が非常に楽しみになってきた。
株価は週明け下がるだろうが、全く心配ない。自信をもってホールドし続けられる。
それから、決算と同日にリリースされた、株式会社コンセプトとの資本業務提携。
コンセプトは初めて聞く会社だったが、どんな会社かな?とホームページに行って驚いた。
主にAR(仮想現実)技術を得意とするベンチャー企業で、バレーボールや卓球などのボールの軌道をARにて表現する技術がすでに実用化されている。
ホームページに行くと、なんとなくだけどその技術のすごさがわかる。この会社がモルフォと提携すると考えると、わくわくする。どんな技術が生まれるのだろうか。
AR & Computer Vision Company - 株式会社コンセプト | Qoncept, Inc.
LINEの新規上場
今週、マーケットの大きなトピックスとしては、LINEの新規上場承認もあった。
もともと買うつもりはなかったが、興味本位で有価証券報告書を読んでみた。感想は以下の通り。
新規上場が決まったLINEの直近決算の内容。
— 宮田レイシープ (@strayrabbit2015) 2016年6月10日
79億円の営業赤字。そのうち、ある一人の役員に対する役員報酬が52億円。
ストックオプションだけど、こういう会社に投資したいと思う気持ちは全く湧いてこない。ちなみに、日本会計基準だと167億円の営業赤字。